近年、児童に関わる教育、福祉及び医療と各関係機関が児童虐待防止に向け、懸命に対策を打ち出しているところである。

しかし、一方で虐待により命を落とす子ども達が後を立たない現状がある。このことから、子ども虐待は、一援助者、一機関あるいは一専門分野のみで解決される問題ではなく、多くの機関や各分野の方々の協働と、県民一人ひとりの理解と協力が不可欠である。

静岡県としては平成21年（2009年）より「児童虐待防止静岡の集い」を実施し市民啓発を実施しているところであるが、さらに昨年度から始めた事業である「オレンジリボンたすきリレー」を実施することで、より一層の県民啓発活動を強化していくことを実施目的とする。

この「オレンジリボンたすきリレー」は、子ども虐待防止の象徴であるオレンジリボンをたすきに仕立て、これを身に着け走り、リレーすることで、皆の心を一つにすれば大きな力になることを証明し、子ども虐待防止への県民への呼びかけとその実現を目指している。さらに、11月は児童虐待防止推進月間であり、この期間に合わせて実施することにより、相乗的な啓発活動展開となることを期待する。