2019.03.31開催報告〈茨城〉子どもを守ろう オレンジリボンたすきリレー2018
2018年 11月 9日(金)
子ども虐待防止の象徴であるオレンジリボンをたすきに仕立て、日立市、土浦市、古河市の3起点から茨城県庁までの各コースを、300名を超すランナーがリレー形式で走ることで、心を一つにすれば大きな力になることを示すとともに、虐待防止への県民の皆さまの関心を高めた。
各ランナーはスタート地点もしくは、各中継地点に集合し、スタートを待つ。各区間10名から20名程度の施設職員のランナー、及び関係機関の職員の皆さま、賛同する参加者は、先導自転車とともに中継地点を目指し、たすきをつないだ。最終ゴールとなる茨城県庁県民ひろばでは大井川知事にたすきを受け取って頂き、県民一丸となって子どもを守り育てていこうとお話しを頂いた。走行区間以外の施設職員ランナー、スタッフの移動は大型バス及び、施設の公用車(中継所設営係)とし、中継地点では、オレンジリボンを配布し、子どもの虐待防止啓発活動を行った。 今回で第6回目の取り組みとなった当たすきリレーだが、今年度も茨城県要保護児童対策地域協議会と茨城県児童福祉施設協議会での共催となった。また、昨年度に引き続き、今回のたすきリレーでも、オレンジリボン発祥の地である栃木県小山市のたすきを引き継ぐこととなった。小山市のたすきは、小山市のみではなく「全国各地で使用されているものであり、県内のみではなく更に多くの方の意志を受け継ぎ、その想いをたすきとともにつないだ。加えて、全国各地のたすきリレーネットワークとも連携し、厚生労働省の後援のもと広報活動も実施。ホームページ等での広報活動も行い、今後さらなる進展が期待される。 出発式会場となった土浦市、日立市、古河市では様々な方が応援に駆けつけて下さり、市長・副市長や県議会議員、市職員など多くの方々に囲まれての盛大なスタートとなった。また、中継地点に保育園や幼稚園、小学校が設定されたことにより、たすき中継の様子を多くの子どもたちが応援してくれた。また、養成校からの参加者が例年に引き続き多く、筑波研究学園専門学校、つくば国際大学短期大学より参加があった。これから社会福祉の現場を担うで多くの学生とともにつなぐ当たすきリレーの場面も見所であった。 県北コースでは、日立駅前・水戸駅でのPR活動を中心に、県内児童福祉施設職員が作成したオレンジリボンの配布を今年度より強化して実施。より多くの方達に私たちの想いを伝えることができた。また、引き続き日立特別支援学校の皆さまにも中継地点としての使用だけでなく、ランナーとしての参加もいただいた。加えて、今年度より福祉関係の事業所も参加してくださり、また新たな仲間と共にたすきをつなぐことができた。 県南コースでは、企業の方々が一般参加枠として多数参加をしてくださり、土浦市役所にて行われた出発式を共に盛り上げてくれた。企業の方々が子ども虐待防止をはじめとする「子どもを守ろう」という当たすきリレーの趣旨に賛同し、参加してくださったことで、今後さらなる支援の輪の拡大が見込まれる。また、土浦市役所での出発式の様子、真鍋小学校でのたすき中継は、メディア(NHKによるテレビ放送)でも取り上げられ、さらなる広報活動が行えた。 そして、今年度より新たに開催された県西コースでは、筑西児童相談所の方を中心に、古河市、結城市、筑西市が連携し、初開催でありながら様々な顔ぶれの参加者により、盛大にたすきをつなぐことができた。短い準備期間ではあったが、日頃より連携をとっている児童相談所、市町村、児童福祉施設のネットワークが発揮され実施することができた。また、県西コースの様子も、結城市のケーブルテレビにて放送された。 各コースとも中継地点となった各市町村庁舎等でセレモニーを実施し、市長等を中心とした児童福祉関係者よりランナーやスタッフへの激励の言葉を頂いた。茨城県庁のゴール地点では、県民ひろばにて大井川知事をはじめとする多くの県職員が出迎えてくださり、ランナーから大井川知事へと無事にたすきを手渡すことができた。ゴールセレモニーの様子と共に、今回のたすきリレーについては、茨城新聞にも取り上げられた。 |
全体を通して、参加者や賛同してくださった方々を見ると、所属が様々であり、虐待等を理由に親元を離れて生活する子どもたちを支援する施設と、それらを予防する関係機関とのつながりが更に強くなっていく様子を感じた。時代の流れとともに子どもを取り巻く環境が大きく変化している今、児童関係の機関だけでなく様々な機関とのつながり、連携体制が必要とされている。そのような中、今回のたすきリレーにおいて、「子どもの生活を守ろう!」という共通の意志のもと、これほど多くの方々とたすきをつなぎ、より多くの方の目に止まるような啓発活動を行えたこと、これらの取り組みが今後の子どもたちの生活を守る為の、より良い支援へとつながることを期待し、さらなる活動を実践していきたい。